朝起きたら顔全体に発疹が広がっていた。キモイ!!この日の夜ポートランドに帰るつもりだったから帰ってから病院に行こうと思っていたのだけれどもこの様子だと一刻も早くいい病院で治療を受けたほうがよさそう。慌てて保険会社に電話をして病院を紹介してもらうことに。George Washington University HospitalのERを紹介してもらってTaxiで向かう。伝染病みたいに気持ちが悪い外見になっているのでタオルと帽子で顔回りを隠していたんだけれども、運ちゃんは「大丈夫。You're beautiful。自信を持って。すぐによくなるよ」といって励ましてくれた。この言葉でどれだけ救われたことか。
病院に着きしばらく待合室で待たされた後ガウンに着替えて診察台の上に横たわっていたら、ものすごく大勢の医者が入れ替わり立ち代りやってきた。みんな「どういう旅をしていたの?熱はないの?変な食べ物食べた?アレルギーってある?いつからどの部位から始まったの?痛い?痒い?」と全く同じ質問を聞いてくる。まとめてカルテ作れよ!!さらに、どうやらどの医者も何の病気なのかイマイチつかめないらしく口々に「interesting」と発して消えていく。患者当人にとっちゃおもしろくもなんともないが。
何かの薬を飲まされ人生二度目の点滴をされ血も抜かれたあげくERから一般病棟の個室に移ることに。そこは広くてTVもあって快適だったけれども、いつ出れるのか分からないし、今晩のフライトに間に合うのかも分からない。さらに悪いことに、次の日の朝に日本の友達がポートランドに来ることになっていたのだ。空港まで出迎えに行かなければいけないのにこのままだとポートランドに帰れるかどうかも分からない。連絡とりたいけど手段もない。私がいなかったらどうなるんだろう・・・と、とてつもなく不安になる。
薬のせいでうつらうつらしながらも大量に訪れる医者、ナース、医学生をさばく。何度同じ質問に答えただろう、何人の人に体を見られただろう。。。どうしようもなくなって思わず泣いた。
結局この日は原因不明で伝染病かもしれないから飛行機には乗れない、ということで入院することに。生まれて初めての入院。しかも外国の旅先に一人で。こんなに心細い状況はないだろう。英語が通じる国でよかった。英語が話せてよかった。保険に入っててよかった。